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2009-11-22 Sun 16:21
よっぽど気に入ったアーティストでない限りEP盤を購入することは滅多にない私だが、そんな「よっぽど気に入ったアーティスト」のうちの一つがコレ。イギリスのプログレシンフォメタル、To-Meraの2009年10月リリースEP、『Earthbound』↓
Earthbound / To-Mera October, 2009 ![]() To-Meraの魅力は何と言ってもジャズ・フュージョンを交えた複雑な音楽性と良質なテクニック、そしてお洒落で上品なJULIEのヴォーカルにこそあるのだが、その意味では今回のEPもまさしく「To-Meraらしい」と言えるだろう。 ただ、前2作に見られた(聴かれた)疾走パートやダークな雰囲気はあまりなく、むしろAghoraのような独特のフワフワとした浮遊感が強いように感じます。 EPは全4曲の収録だが、やはりそこは彼ら、#1.Mesmerized以外は全て7分を超える大曲です。 メンド臭いので普段は1曲ごとのレビューはあまりやらないのだが、まあ4曲ぐらいだったらイイか…ということで珍しく個別のレビューをば。 #1.Mesmerized 出だしを聴いた時は「えっ…エレクトロポップ?」と一瞬不安になったが、Voパートがスタートした時点でその不安は見事に払拭された。さすがにキャッチーと言い切れるほど単純なメロディではないが、To-Meraにしては比較的聴き易い曲だと思う。ポップなテイストが強い曲。 #2.Earthbound 本EPのタイトル曲。ジャズ・フュージョンの色合いが濃く、クリーンギターのアルペジオに瀟洒な歌メロが載ってくる辺り良質なセンスを感じる。ディストーションギター以外にメタルを感じる部分はあまりない。 #3.Arcane Solace myspaceでも公開されている曲。出だしが多少オカルトチックではあるが、ある意味では一番「To-meraらしい」と言える曲だと思う。複雑で重厚なリフの上に浮遊感のあるクリーンギターやヴォーカル・シンセが絡んでくる。 #4.Another World 4曲の中では一番ダークゴシックな色彩が強い。これも#3同様「To-Meraらしい」と言える曲だろう。疾走するタイプの曲ではないが、じっくり練り込まれたメロディが良質な個人的お気に入りチューン。 以上4曲で、トータルは30分弱です。 サウンドや音楽性には少し変化が窺えるものの、ヴォーカルを含めて総体的に聴けば「ああ、やっぱりTo-Meraだなあ」と感じさせるのは、やはりもうプログレッシヴとかジャズメタルとかいう領域でなく「To-Meraらしさ」を獲得しているからだろう。 一般的にはやや難解な部類と思われますが、実力派のアーティストであるのは間違いないので、Female Metalを愛する人には是非とも聴いていただきたい一枚です† ![]() |
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2009-11-08 Sun 16:20
ギリシャのダークゴシックメタル、Dimlightの1st、『Obtenebration』。
![]() 『Burrn!』12月号に「女性ヴォーカルのシンフォニック・メタル特集」なるものが組まれているが、SeraphimやNiobethなど中途半端にメジャーなところを取り上げるのではなく、こういった隠れた名バンドをこそ掘り起こして欲しいなあと個人的には思うのであるが。 で、Dimlightの話だが。 2006年に結成されたばかりの新人バンドで、今年(多分)10月に発表された↑『Obtenebration』がデビューアルバムとなります。 ブラックメタルとダークゴシックを折衷させたような音楽性で、歌メロは割と古臭い旋律が多い。嬢Voは柔らかい丸みのある歌声であり、ダークでありながらも独特の耽美な世界を形成している。 現時点ではテクニック・音質等がやや地味だが、今後の展開次第では神バンドとなる可能性が高いと思う。 ![]() (▲Dimlightの面々。現在は一人脱退したようだ) シンフォゴシック調の曲ももちろん多いのだが、結構オカルティックな雰囲気も強く、その意味ではTrail of TearsのみならずCadaveriaやMalsain辺りにも通じる部分が(一部)あると思う。(嬢グロウルじゃないけどね) ↓は本作#7.R.I.D.のMV。参考試聴にどうぞ。 個人的には耽美な歌メロが特徴的な#8.Lost In A Dreamが気に入ったのだが、マイスペでも公開されているので是非とも参考に。(⇒Dimlight - myspace) |
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2009-11-05 Thu 21:51
上半期に聴き慣れないゴシックを大量に聴いたためか、最近は反動で暗黒メタルをメインに聴くコトが多い今日この頃。
嬢メタルも例外ではなく、実は今一番楽しみにしているのは最強の嬢ブラックメタル(と個人的に思っている)Darkened Nocturn Slaughtercultの新譜だったりするのだが(まだ届いてないのよ〜)、ようやく少し気分が落ち着いてきたので、ここ数日でLeaves' Eyesの新譜をじっくり聴きました。(遅っ!) もう既に聴かれた方も多いでしょう。3rdアルバム『Njord』です。
⇒Leaves' Eyes - myspace もうね、神盤ですよコレは>< 今年は一体何枚神盤が出るのか。個人的に「神盤」という言葉は「カリスマ」と同じで、多用すると他の神盤の価値が下がってしまうのであまり使いたくはないのだが、そうは言っても今作を表記するに「名盤」という言葉では全然足りないので、仕方がないのです! で、本作『Njord』だが。 前2作の華麗なシンフォゴシックテイストはそのままに、今回は更に#5にてScarborough Fairのカヴァーが収録されているコトからも分かるように、ケルティックとも言える民謡的な土着性が随所に感じられます。 リヴ嬢の甘いVoも更に磨きがかかり、キュートなだけではなく明確な意志のような強さがプラスされたように思います。 デジパック版のボートラ2曲を含めれば全14曲、時間にして1時間超のボリューム。1曲1曲がキラーチューンとも言えるこんな名作を聴いてしまったら、しばらくは現実世界に戻って来れません† ちなみに「Njord」ってそもそも何よ?…と思ってwikiってみたところ、どうも北欧神話に出て来る海神のことらしいですね。それもアニミズム的な神ではなく、どちらかと言うと商業神に近い性質を持っているようです。(日本で言う「えびすさん」みたいなもん…か?) まあとにかく、EPタイトル曲でもあった「My Destiny」を聴いてみてよ^^↓ それにしても今年はLeaves' Eyes大活躍でしたな!ライヴDVD&CDに始まり、EP『My Destiny』、そして神がかりな本作『Njord』!(当然MFVF出演も) 言わずもがなですが、私は全てコンプリートしております† ライヴ盤もEPも大変に素晴らしいのでオススメです!
ちなみにライヴ盤は2007年MFVFのステージを収録したもので、和洋折衷なドレスでひらひら舞うリヴ嬢が大変に麗しゅうございます(〃▽〃) |
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2009-11-03 Tue 13:00
いつの間にかリリースになっていたスウェディッシュスラッシュメタル・Decadenceの4th、『Chargepoint』↓
⇒Decadence - myspace 「聴けばテンションは上がるが、毒気がないため中毒性もない」 これが私のDecadence理解なのだが、今回もそれはさして変わらず。(メンバーは代わったみたいだけど) 「メロディック・スラッシュメタル」と世間では評価されているようだが、なるほど確かにメロディアスなリフを伴う疾走パートは「おっ!」と思わせるが、ミドルテンポのパートがツマランのは前作同様。 1曲目2曲目まではキレのあるリフで疾走する良好チューンで良いのだが、3曲目以降がイクナイ(`・ω・´) 特にアルバム後半は「パワメタっすか?(´Д`;)」なテイストで、正直名盤とは言い難い ぜよ…。(あくまで個人的見解ですので…) 前作が世間的に高評価だったのを見ると(←コレがそもそも私には信じられんのだが…)、本盤も多分好印象を以て迎えられるのでしょう。 だがここで私はあえて、Kitty嬢のもう一つのプロジェクトであるTriton Enigmaを推したいと思う↓(2008年盤だけど) Black Lies / Triton Enigma April 15th, 2008 ![]() 何故か全然注目されていないし、今作日本盤のライナーにも全く記されていないのだが、ほとんどブラックメタルに近いようなメロデスで、Decadenceよりよっぽど中毒性が高く良質だと私は思ってます。(実際今も頻繁にリピートしますしね) 早い話がArch Enemyの暗黒版なのだが、私のようにスラッシュよりもデス・ブラックに惹かれやすいという人には断然こちらをオススメします† …というワケで、Decadenceに関しては今回ちと辛めの評価になってしまいましたが、↑にも書いた通り、メロディを伴って疾走するパートは大変心地良いので、購入する価値が全く無いとは言えないと思います。 ただ3000円近く出してまで買うほどのモノだとは到底思えないので、気になる方はiTunes配信を待つのも一つの手かと。(実際そんな大したブックレットでもないし、ライナーも面白くないので) |























